みなさんこんにちは!けってぃです!
前回に引き続き、30代の貯金についてです。
前回は「単身者向け」の記事でしたが、今回は、「二人以上世帯向け」の記事になります。
30代に入ると、結婚や出産、マイホームの購入をはじめ、様々なライフイベントが目白押しになってきます。
人生の大きな転換期になり得る30代のリアルをお伝えしていきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
なお、この記事は、ライフイベントのいくつかをすでに迎えられている方向けではありますが、単身者の方などにも、今後の参考になると思いますよ!
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令和元年版!30代のリアルな貯金についてあれこれ調べてみた!(単身者向け)
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目次
統計データの出自
今回の統計データは、金融広報中央員会による「家計の金融行動に関する調査〔単身世帯調査〕(令和元年)」をもとにしています。
また、20代の回答も併せてみていきます。
30代には31歳の方もいれば39歳の方もいますので、30代に入ったばかりの方には、20代のデータも参考になるでしょう。
ただし、20代に関しては、単身世帯と比べて二人以上世帯の母数が少ないという点に注意が必要です。
30代の金融資産はどうなってるの?
ということで早速ご紹介していきましょう。
貯蓄ゼロの割合
今回もまずは貯蓄ゼロ(金融資産非保有世帯)の割合からです。
20代 | 22.9% |
---|---|
30代 | 15.8% |
二人以上世帯でありながらも、貯蓄ゼロの世帯が一定数いるようです。
給料の上昇等により、30代世帯になるとおよそ7世帯に1世帯という割合にまで減少します。
貯蓄ゼロである要因として、単身世帯時における貯蓄が十分ではなかったことも考えられますが、結婚等のイベントが原因で貯蓄がゼロになったということも考えられます。
ここから先、記事の便宜上「貯蓄ゼロ世帯=金融資産非保有世帯」という表現で取り扱うことにします。
金融資産の保有額(貯蓄ゼロ世帯を含む)
まず、貯蓄ゼロの世帯を含めたデータです。
平均値 | 中央値 | |
20代 | 165万円 | 71万円 |
30代 | 529万円 | 240万円 |
貯蓄ゼロ世帯が含まれてはいますが、ある程度の貯蓄がされているのがわかります。
単身世帯と比べると、このようになります。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |||
平均値 | 中央値 | 平均値 | 中央値 | |
20代 | 106万円 | 5万円 | 165万円 | 71万円 |
30代 | 359万円 | 27万円 | 529万円 | 240万円 |
また、1,000万円以上の資産を保有している割合ですが、
20代→0%
30代→13.2%
となっています。
金融資産の保有額(貯蓄ゼロ世帯を除く)
次に、貯蓄ゼロ世帯を除くとどのようなデータになるのでしょうか。
ということでこちらです。
平均値 | 中央値 | |
20代 | 220万円 | 165万円 |
30代 | 640万円 | 355万円 |
いかがでしょうか。
みなさんの想像より…多い?少ない?
ということで、ここでも単身世帯と比較してみましょう。
単身世帯 | 二人以上世帯 | |||
平均値 | 中央値 | 平均値 | 中央値 | |
20代 | 198万円 | 80万円 | 220万円 | 165万円 |
30代 | 572万円 | 300万円 | 640万円 | 355万円 |
20代の中央値は倍ほどの差がありますが、それ以外の数値は倍ほどの差はありません。
出産、子育てといったイベントには支出が伴います。
そうした支出が、単身世帯との貯蓄額の差を小さくしているのかもしれません。
なお、30代の場合、1,000万円以上の貯蓄は15.5%です。
銀行に預ける?
ここでは、金融資産を保有している世帯のうち、保険や株式等を除き、預貯金としている金額を確認します。
金融資産保有額(平均) | 預貯金 | |
20代 | 220万円 | 106万円 |
30代 | 640万円 | 322万円 |
いずれの世代も約半分が預貯金となっています。
では、残りの半分は?
ここが単身世帯とは違う、大きな特徴です。
勘の良い方はお気づきかと思います。
すなわち、生命保険による資産保有です。
収入からの貯蓄割合
ここでは、金融資産を保有している世代のうち、収入に対して、どれくらいの割合を貯蓄に回しているかをご紹介します。
年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合
ここでは、ボーナス等の臨時収入を含みつつ、定期収入からの貯蓄割合を見ていきます。
わかりやすくランキング形式にします。
まずは20代。
1位 | 10%~15%未満 | 24.3% |
2位 | 5%未満 | 18.9% |
3位 | 5%~10%未満 | 8.1% |
番外 | 貯蓄しなかった | 21.6% |
次に30代。
1位 | 5%~10%未満 | 19.4% |
2位 | 10%~15%未満 | 14.8% |
3位 | 5%未満 | 8.8% |
番外 | 貯蓄しなかった | 19.1% |
「貯蓄しなかった」という世帯が一定数いますね。
臨時収入等からの貯蓄割合
つぎに、臨時収入等に絞って、貯蓄割合を見ていきます。
まずは20代。
1位 | 50%~60%未満60%以上 | 13.5% |
2位 | 60%以上 | 10.8% |
2位 | 10%未満 | 10.8% |
番外 | 貯蓄しなかった | 27.0% |
次に30代。
1位 | 10%~20%未満 | 15.2% |
2位 | 10%未満 | 12.0% |
3位 | 60%以上 | 11.3% |
番外 | 貯蓄しなかった | 24.0% |
世代によって貯蓄傾向が大きく違っています。
20代世帯では比較的大きな割合をもって貯蓄ができていますが、30代世帯では貯蓄の割合が激減しています。
金融資産の保有目的
何のために貯蓄するんですか?という設問もあったので、チェックしてみました。
単身世帯では、20代・30代ともに、
「とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心」
「老後の生活資金」
の2つに回答が集中していましたが、二人以上世帯ではこの傾向が大きく変わっています。
すなわち、
「子供の教育資金」、「病気や不時の災害への備え」、「老後の生活資金」、「旅行・レジャーの資金」
といった項目に回答が集中しているのです。
3項目までの複数回答可ということですが、30代世帯では「子供の教育資金」が70%というダントツの割合を有しています。
貯蓄の目標金額
目標金額についての設問です。
20代、30代ともに、1,000万円~1,500万円未満を目標としているという回答が多い結果に(それぞれ29.2%、17.9%)。
加えて、30代世帯では、2,000万円~3,000万円未満が15.5%、3,000万円~5,000万円未満が11.0%ということで、より高みを目指そうという意思が強くなっている傾向にあります。
まとめると、30代世帯において、1,000万円以上を目標としている割合は、57,5%にもなります。
これは子供の教育資金や、「老後資金2,000万円」というキーワードに象徴される、老後への備えに対する意識の表れと言えましょう。
まとめ&けぶろぐの編集後記
ということで前回に引き続き今回も、30代・二人以上世帯のリアルな貯金についてあれこれ調べてみました。
比較のために20代のデータもご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。
単身世帯とは貯蓄の傾向が大きく異なるのがわかっていただけたと思います。
特に貯蓄の理由や、貯蓄目標に違いが顕著となっています。
これは「家庭」という意識が前面に出たものでしょう。
みなさんはこれらのデータに対してどのような感想を持たれたでしょうか。
今回も令和元年版のデータですので、令和2年2月現在における最新のものです。
また発表されましたら、ご紹介したいと思います。
今回のこの記事は、私が30代に入ったということもあり、30代のリアルライフを記事にしていこうと思い立ち調べてみました。
今後も30代のリアルライフを中心に記事を発信していきますので、また読みに来ていただければ思います。
「単身者向け」の記事はこちら!
身近に単身世帯のご家族等がいらっしゃる方にも読んでいただける内容になっていますよ!
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