前回の記事では、「国内・海外旅行の前に知っておきたいクレジットカードの選び方」ということで、選び方の方向性をご紹介しました。
今回は、私の組み合わせをご紹介します。
たくさんあるクレジットカードの中からどれを選べばいいかわからない方や、これから旅行に行くにあたってどのようなカードを選べばいいか迷っている方も多いと思います。
私も迷いに迷いました。
そして、何度か試行錯誤するうちに、現在のベストな組み合わせを見つけました!
国内・海外問わず、万能な組み合わせです。
なので、前回の記事と今回の記事を読んでいただければ、みなさんにとってベストな組み合わせが必ず見つかるはずです。
まだ前回の記事を読んでいない方は、先に読んでいただくことをおすすめします。
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【必見!】国内・海外旅行の前に知っておきたいクレジットカードの選び方
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私が旅行前に選んだクレジットカードはこれ!
はじめに、わたしの現在の組み合わせをご紹介します。
①JCB THE CLASS(JCB)
②楽天プレミアムカード(Master)
③エポスゴールドカード(VISA)
④三井住友VISAクラシックカード(VISA)
前回の記事では、4つの選び方をご紹介しました。
ここで要点だけ再度整理してみましょう。
選び方1.海外旅行では決済ブランドにこだわる
選び方2.セキュリティで選ぶ
選び方3.付帯保険で選ぶ
選び方4.プライオリティパスで選ぶ
それでは具体的に各カードのメリット、役割をご紹介します。
なお、この記事における付帯保険の検討の箇所は、すべて「海外旅行傷害保険」による記述にしています。
JCB THE CLASS(JCB)
「JCB THE CLASS」はこのブログでも別途ご紹介している通り、JCBのブラックカードになります。
ブラックカードなので、年会費が5万円かかりますが、付帯サービスは一般(シルバー)カード等とは別世界のもので、充実を極めています。
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決済ブランドに対する考え方(選び方1)
決済ブランドは「JCB」です。
国内でもまれに見かけますが、海外に行くとJCBが利用できない場面に遭遇します。
その点で「VISA」と「Master」を選べば、国内・海外ともに決済に困るリスクを抑えることができます。
したがって、このカードに求める役割、メリットは「決済性」ではありません。
充実の保険と、プライオリティパスを重視して選んでいます。
決済性については、後述の「三井住友クラシックカード」と「エポスゴールドカード」、「楽天プレミアムカード」で補います。
ただし、JCBはハワイにはインフラがしっかりと整備されていますので、ハワイでは積極的に使用しています。
セキュリティ面での考え方(選び方2)
JCBカードに対してセキュリティ面で不安な点はありません。
安心して利用できます。
付帯保険に対する考え方(選び方3)
このカードが旅行で最も活躍するのは付帯保険だと思います。
傷害・疾病補償が最高1,000万円というのはやはりブラックカードなだけあって、国内で発行されているクレジットカードに付帯する保険金額としては最高クラスです。
また、死亡・後遺傷害に対する補償も最高1億円と最高クラスです。
これだけの保険金額を別途加入することにすると、相応の加入金額になります。
そうした手厚い保険が「自動付帯」としてあらかじめ付帯しているのは非常に頼もしいです。
「自動付帯」という言葉が出ましたが、これに関連して「利用付帯」という言葉があります。
この両者の意味は「自動で(特に何もしなくても)保険が付帯する」ということと、「渡航前に旅行費用の一部でも当該カードで決済がされることで付帯する」ということです。
要するに、クラスの場合はカードを持ち歩いているだけで、国内最高峰の保険が「自動で」付帯されるということです。
これは本当にすごいことです。
また、ショッピングプロテクションも付帯しています。
プライオリティパスについて(選び方4)
プレステージ会員のプライオリティパスが付帯しています。
プレステージ会員は、ラウンジが何度でも利用可能となっており、年会費は429USドルです。
これは次にご紹介する楽天プレミアムカードの特典にもなっているのですが、楽天プレミアムカードとの決定的な違いがあります。
楽天プレミアムカードの場合、プライオリティパスの利用権はカード所有者に専属するのですが、クラスの場合ですと、同伴者1名が無料で利用できます。
この会員一名につき最大2名まで利用できる、という点が楽天プレミアムカードとの決定的な違いです。
一方で、楽天プレミアムカードにも強みがあります。この強みについては後述します。
最強のカードは最強のお守りに
また、主に国内での利用になってしまいますが、コンシェルジュサービスが突発的なトラブルへのお守り代わりになると見込んでいます。
体験談として、急な悪天候により予定外の宿泊を要することになった際に、コンシェルジュサービスを利用することでスムーズにホテルを確保できた、ということもあるようです。
さらに、東京ディズニーリゾートやUSJ、京都ラウンジといった特定の場所に限定されますが、クラスを携行することで得られるベネフィットもあります。
こうしたことから、JCBブランドのクラスは旅行の際には必ず持ち歩くようにしています。
「JCBゴールドカード」でも十分!
「JCB THE CLASS」でなくても、実は「JCBゴールドカード」でも十分に選ぶ価値があります。
プライオリティパスは付帯しませんが、特に付帯保険が優秀です。
傷害・疾病補償が最高300万円、死亡・後遺障害への補償は最高1億円が原則「自動付帯」と、ザ・クラスと同等の補償を受けられます。
海外旅行傷害保険の手厚さには、世界に誇るJCBのプライドを感じます。
楽天プレミアムカード(Master)
「楽天プレミアムカード」はその付帯サービスの内容から、海外旅行に行く方には特におすすめできます。
年会費は10,000円(税抜)です。
この年会費を踏まえて、以下検討していきます。
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決済ブランドに対する考え方(選び方1)
決済ブランドは「Master」です。
ですので、このカードに期待することは決済性となります。
MasterブランドはVISAブランドに次ぐ決済網の広さを有していますので、比べてしまえばVISAブランドには劣るものの、実際にはVISAが使えるお店ではMasterも使えることが多いので安心です。
一方で、Masterブランドだけだと不安がないわけではないので、VISAブランドを後述の「三井住友クラシックカード」と「エポスゴールドカード」で補います。
セキュリティ面に対する考え方(選び方2)
「楽天プレミアムカード」における不正対策には不安を感じることはありません。
実際、今日まで不正利用に遭ったことはありません。
ただ、不正利用に関する問い合わせではないのですが、以前、別件でコールセンターに問い合わせをした際に、なかなか電話がつながらないということがありました。
そのような体験を踏まえ、海外で少しでも気になるお店で決済する場合には後述の「三井住友クラシックカード」で補います。
保険の面に関する考え方(選び方3)
このカードの傷害・疾病補償は最高300万円と充実しています。
また、死亡・後遺傷害に対する補償は最高5,000万円ということでこちらも充実しています。
年会費10,000円(税抜)でこれだけの補償を受けられれば十分でしょう。
不安がある場合は、他のクレジットカードや旅行保険で補えばオーケーです。
プライオリティパス(選び方4)
私にはクラスがあるので利用していませんが、プライオリティパスが発行できます。
ここでのプライオリティパスの会員ランクは「プレステージ」です。つまり、年会費1万円にもかかわらず、429USドル相当のプライオリティパスを発行できるのです。
このコストパフォーマンスの良さが非常に人気で、クラスよりも優位な点です。
エポスゴールドカード(VISA)
この「エポスゴールドカード」は年会費無料で所有することができます。
年会費無料であるにもかかわらず、付帯サービスが充実しています。
ゴールドカードなので空港ラウンジが利用できること、ポイント制度を上手に使うことでたくさんのポイントが貯められることなどから、非常に人気が高いカードです。
年会費無料で組み合わせを作るなら、絶対に外せない一枚です。
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決済ブランドに対する考え方(選び方1)
このカードで発行できる決済ブランドはVISAブランドのみです。
ですが、VISAブランドは世界で最も決済網が発達しているので、まったくデメリットになりません。
VISAブランドということで、このカードに期待することは決済性です。
世界中で決済ができます。
セキュリティ面に対する考え(選び方2)
ICチップ搭載ですので、決済時にはパスワードの入力を求められます。
ただし、これはICカード対応端末を導入しているお店限定ですので、導入していないお店では大きな効果は期待できません。
一方で不正検知システムも導入しているので、大きな不安はありません。
付帯保険に対する考え方(選び方3)
傷害・疾病補償が300万円と合格ラインですし、死亡・後遺障害への補償も最高1,000万円と年会費無料とは思えない補償の手厚さです。
年会費無料で組み合わせを作るなら、まず検討していただきたい一枚です。
プライオリティパス(選び方4)
プライオリティパスはこのカードには付帯していません。
この点は「JCB THE CLASS」もしくは「楽天プレミアムカード」で補います。
ちなみに、「エポスプラチナカード」なら付帯します。
「エポスプラチナカード」は年間100万円以上決済することによるインビテーションもしくは直接申込みによって取得することができます。
三井住友クラシックカード
国内のVISAカードといえば「三井住友カード」を思い浮かべる方が多いと思います。
CMでもおなじみですね。
このカードの特徴は、「デュアル発行」によりVISAブランドとMasterブランドを同時に取得できることと、そのいずれも年会費無料で維持できることです。
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決済ブランドに対する考え方(選び方1)
VISAカードならこれです。
初めてVISAブランドのカードを作るとしたら、このカードで間違いないです。
しかも「三井住友カード」は「デュアル発行」ができますので、Masterブランドを同時に持つことができます。
決済性だけで考えるならば「三井住友カード」だけで世界中困ることはないです。
セキュリティ面に対する考え方(選び方2)
このカードのセキュリティはこれまでのどのカードよりも優れています。
まず、希望をすれば顔写真入りのカードを発行できます。
これで盗難・紛失時の不正利用リスクはかなり抑えられるはずです。
また、24時間365日決済情報を監視しています。
さらに、サポートデスクへの連絡が、他のカードよりもつながりやすいとされています。
一刻も早く対応したいときに、すぐに連絡が取れるのは本当に安心です。
海外において個人店等、少しでも不安を覚えるお店ではこのカードで決済しています。
付帯保険に対する考え方(選び方3)
年会費無料であることは、見方を変えると付帯サービスに限界があるということですが、このカードでは付帯保険が少し弱いです。
決済だけに注目するならばこのカードだけで十分ですが、保険については他のカードもしくは別途旅行保険で補う必要があります。
こうしたことから、「JCB THE CLASS」と「三井住友クラシックカード」の相性は抜群に良いです。
プライオリティパス(選び方4)
このカードは年会費が無料ですので、有料サービスが付帯していません。
したがって、プライオリティパスは付帯していません。
この点は、「JCB THE CLASS」もしくは「楽天プレミアムカード」で補います。
まとめ
ここまで、私のクレジットカードの組み合わせをご紹介しました。
もう一度、私の組み合わせを振り返りましょう。
①JCB THE CLASS(JCB)
②楽天プレミアムカード(Master)
③エポスゴールドカード(VISA)
④三井住友VISAクラシックカード(VISA)
それぞれのカードに役割を持たせているので、現状はこれで困ることはありません。
しかし、「マイルカード」を検討してもいいのかな、という気はしています。
もちろん、マイルカードも作っています。
ANA用には「ソラチカカード」、JAL用には「JALカード(一般)」です。
しかしながら、決済でマイルを貯めるのは現在のメインカードとの関係で難しいのと、ポイントサイト経由で貯めることを念頭に置いているので、普段使いできる環境にはありません。
こうやって自分の環境に合わせてカードの組み合わせを考えるのは楽しいです。
みなさんにとってベストな組み合わせが見つかりますように。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。