旅行、特に海外旅行に行くとき、クレジットカードは必ず持っていきますよね?
どのクレジットカードを持っていこうか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
世の中にはたくさんのクレジットカードがあって、しかもどれも魅力がありますから、迷ってしまうのは当然です。
今回は「国内・海外旅行の前に知っておきたいクレジットカードの選び方」ということで、選び方の方向性をご紹介します。
この記事を読めば、みなさんにとってベストな組み合わせを見つけることができるはずです。
それでは、いってみましょう!
目次
私が旅行前に選んだクレジットカードはこれ!
はじめに、わたしの現在の組み合わせをご紹介します。
①JCB THE CLASS(JCB)
②楽天プレミアムカード(Master)
③エポスゴールドカード(VISA)
④三井住友VISAクラシックカードA(VISA)
このようなラインナップです。
それでは本題の、クレジットカードの選び方を解説していきます。
クレジットカードの選び方その1~海外旅行では決済ブランドにこだわる~
決済ブランドとは?
海外旅行を視野にいれるなら、まずクレジットカードの決済ブランドにこだわりましょう。
決済ブランドとは、VISAとかMasterといった、クレジットカードの右下に示されているブランドのことを指します。
例えば「楽天カード」とか「エポスカード」という名称は、あくまでカードの名前です。
楽天カードもエポスカードもVISAやMaster等の決済インフラを利用しています。
また、決済ブランドは世界共通です。
世界共通のインフラなので、楽天カードやエポスカードといった日本で作ったカードを世界中で利用できるというわけです。
決済ブランドの種類と特徴
それでは、主な決済ブランドとそれぞれの特徴をご紹介しましょう。
ブランド | 得意な決済エリア |
VISA | 世界中 |
Master | 世界中、特にヨーロッパ圏 |
JCB | 日本、ハワイ |
アメリカンエキスプレス | アメリカ圏 |
ダイナース | アメリカ圏 |
これらのうち、私はVISA、Master、JCBのブランドを必ず持ち歩くようにしていますし、カードを作る際には、決済ブランドがバランスよく発行されるように考えて作ります。
なぜなら、一般的にVISAは世界中にクレジットカード決済網を広げているので万能であり、Masterはヨーロッパ圏での決済に強いとされているからです。
あとでご紹介しますが、VISAとMasterがあれば世界中のどこでも決済ができます。
なので、VISAとMasterは海外旅行にマストです。
JCBは、正直なところ海外での決済網はVISAやMasterと比べると劣ってしまいます。
それでも必ず持っていくのは、私が所有するカードの機能が優秀だからです。
カードそのものに付帯するサービスが魅力的だから持っていくものの、たまたま決済ブランドがJCBだった、という印象の方がリアルかもしれません。
ひとつ補足しておきたいのは、JCBはハワイに強いです。
実際、私はハワイで積極的にJCBカードを利用しましたが、全く困ることはありませんでした。
次に、米国圏ではアメリカンエキスプレスが強いです。
ダイナースは相対的に決済力に劣るとされていますが、「Discover」というアメリカを中心とした決済インフラと提携しているため、米国圏での活躍に期待できます。
選び方のキホン~決済ブランドは相性で選択するのがおすすめ~
どの決済ブランドを利用するにしても、一枚だけで海外に行くということはおすすめできませんので、普段使いのカードとの相性で考えるのも良いと思います。
さきほどVISAとMasterは海外旅行にマストであると書きましたが、「The Nilson Report」が2016年に発表したレポートによると、2015年度のVISAブランドとMasterブランドの世界シェアは次のようでした。
VISA:56%
Master:26%
ここでいう「シェア」というのは、各ブランドの決済件数(デビットカード含む)ですので、VISAなら世界中の決済件数の半数以上を占めていることになります。
さらに、VISAとMasterで世界中の80%以上の決済が行われていることになります。
こうしたことから、VISAとMasterがあれば海外旅行に困ることはなく、いいかえると、VISAとMasterはマストということになるのです。
ここまででのおすすめクレジットカードはこれ!
この点で、「三井住友VISAクラシックカード」は、工夫次第でVISAカードを年会費無料で入手できます。
しかも、「デュアル発行」といって、Masterカードも同時に発行できます。
「三井住友クラシックカード」だけでVISAとMasterの両方を入手することができますので、非常におすすめです。
ただし、保険の面で若干の不安が残りますので、他のカードをサブで持ったり、別途旅行保険に入ったりすることをおすすめします。
「三井住友クラシックカード」の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
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この一枚で世界中どこでも使える!三井住友クラシックカード(VISA、Master)
続きを見る
また、VISAブランド限定ですが、「エポスカード」もおすすめです。
さらに踏み込んで言うと「エポスゴールドカード」が年会費無料で所有できるうえに、付帯保険がより充実しています(付帯保険についてはこのあとご紹介します)。
「エポスゴールドカード」の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
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【2020年版】愛用者が解説!エポスゴールドカードの魅力!
続きを見る
クレジットカードの選び方その2~セキュリティで選ぶ~
選び方のキホン~不正対策を確認~
日本国内はもとより、海外でのクレジットカードの利用には不正利用のリスクはつきものです。
そこで、不正利用に対するセキュリティや、被害に遭ってしまった後のサポートや補償の充実度は選び方のポイントとして重要です。
まずは不正利用に対するセキュリティです。
事前防止策として、ICチップ付きのカードや、顔写真入りのカードがおすすめです。
ICチップ付きのカードでは、決済時にパスワードの入力が求められるので、高度な事前防止機能を期待できます。
顔写真入りカードの効果の高さは言うに及びません。
次に被害に遭ってしまった後のアフターサポートですが、まずはカード会社との連絡がスムーズに取れるか否かです。
一刻も早く対処したいのに、「サポートへの電話につながりにくい」といった評判があるカードは避けたいところです。
また、補償の充実度も大切な確認ポイントです。
ここまででのおすすめクレジットカードはこれ!
ここでもやはり「三井住友VISAカード」は優れています。
24時間365日の決済状況の監視システムを整備しているだけでなく、希望者には顔写真入りのカードを発行しています。
また、サポートへの連絡もスムーズに行えると評判です。
クレジットカードの選び方その3~付帯保険で選ぶ~
付帯保険が充実していれば、旅行保険料の節約が期待できます。
しかし、保険の充実具合はカードの年会費による部分が大きいです。
つまり、年会費無料のカードよりも、年会費が有料のカードの方が充実しているケースがほとんどです。
ただし、まれに逆転することがあります。
お手持ちのカードの補償内容をよく確認していただくことが大切です。
選び方のキホン~傷害・疾病補償にまず注目~
補償内容は様々ですが、なかでも傷害補償と疾病補償は最初に確認しましょう。
例えば疾病補償に関してですが、ハワイで盲腸になってしまい、現地で治療を受けた場合、治療費がどれくらいかかるとされているかご存知でしょうか。
なんと、250万ほどかかるとされています。
つまり、ハワイに行く場合は疾病補償の補償金額が250万円以上のカードを選ぶのがベターです。
説明書には死亡補償が真っ先に書かれているので目が行きがちですが、死亡の場面を想定するよりもまず、病にかかる等の場面を想定すべきです。
もし、「付帯保険が充実しています!」とか「最高○○万円の保障!」といった宣伝を見かけたとしても、まずは上記のポイントを確認してください。
ここまででのおすすめクレジットカードはこれ!
年会費と取得難易度を度外視すれば、「JCB THE CLASS(ザ・クラス)」です。
というもの、傷害補償・疾病補償ともに最高1,000万円という破格のスケールです。
また、死亡・後遺障害への補償も最高1億円と国内最高レベルです。
しかも、保険は「自動付帯」ということで、持っているだけで常に補償を受けられる状態にあります。
しかし、年会費は5万円と決して低額とは言えないですし、ブラックカードなので入手困難です。
私は幸運にも取得できましたので、常に持ち歩いています。
私の取得体験記はこちらからどうぞ。
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【JCB THE CLASS】インビテーション無しで!?私はこうして取得した!
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【JCB THE CLASS】憧れのブラックカード!その取得方法、審査難易度は!?
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年会費が有料のカードですと、「JCBゴールドカード」や「三井住友VISAゴールドカード」、「楽天プレミアムカード」がおすすめです。
「JCBゴールドカード」では傷害・疾病補償が最高300万円と充実していますし、死亡・後遺障害への補償も最高1億円とザ・クラスと同額です。
年会費は10,000円(税抜)です。
「三井住友VISAゴールドカード」でも傷害・疾病補償が最高300万円と充実しています。死亡・後遺障害への補償は最高5,000万円です。
年会費は10,000円(税抜)ですが、ちょっとした工夫をすることで4,000円(税抜)にまで抑えることができます。
「楽天プレミアムカード」では、傷害・疾病補償が最高300万円、死亡・後遺障害への補償は最高5,000万円です。
年会費は10,000円(税抜)ですが、次に紹介する「プライオリティパス」が付帯してきますので、非常にコストパフォーマンスに優れています。
「楽天プレミアムカード」の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
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【2020年版】愛用者が解説!楽天プレミアムカードの魅力!
続きを見る
年会費無料のカードですと、「エポスゴールドカード」がおすすめです。
傷害・疾病補償が300万円と合格ラインですし、死亡・後遺障害への補償も最高1,000万円と年会費無料とは思えない補償の手厚さです。
クレジットカードの選び方その4~プライオリティパスで選ぶ~
クレジットカードに付帯するサービスのひとつに、有資格制の空港ラウンジの利用権があります。
有資格制の空港ラウンジは主に3種類あります。
航空会社が設けている上級会員専用ラウンジ
ゴールドカード所有者が利用できるラウンジ
「プライオリティパス」所有者が利用できるラウンジ
ここでは「プライオリティパス」についてご紹介します。
プライオリティパスとは
プライオリティパスとは、空港ラウンジの提供サービスのことです。
このサービスを受ける=ラウンジを利用するには、会員になる必要があります。
会員資格にはいくつか種類がありますが、最高ランクは「プレステージ会員」というランクで、年会費が429USドルかかります。
プレステージ会員は、ラウンジが無制限に利用できます。
この有料会員資格がクレジットカードのサービスに付帯している場合があります。
ラウンジは手荷物検査場を超えた先にありますので、出発時刻間際までラウンジで過ごすことができます。
この点が、一番の特徴です。
ラウンジでは軽食が用意されています。軽食の内容は空港ごとに違うので、違いを楽しむことができます。
ただし、もともと有料資格なので、年会費無料のクレジットカードにはこのサービスはありません。
年会費が有料のクレジットカード限定のサービスですが、年会費が比較的安いカードも存在します。
プライオリティパスが付帯するクレジットカードはこれ!
「楽天プレミアムカード」がコスパ最強です!
年会費が10,000円(税抜)であるにもかかわらず、429USドルの「プレステージ会員」のプライオリティパスを入手することができます。
先ほどご紹介した付帯保険の面でも充実していますので、海外旅行に行かれる方には強くおすすめします。
その他「JCB THE CLASS」や「三井住友プラチナカード」等のカードでは付帯しますが、その分年会費が高額になりがちです(反面、コンシェルジュサービスや付帯保険の充実というサービスを受けることができます)。
まとめ
今回は「国内・海外旅行の前に知っておきたいクレジットカードの選び方」ということで、いくつかの選び方をご紹介しました。
ここでもう一度、ポイントをおさらいしましょう。
選び方1.海外旅行では決済ブランドにこだわる
選び方2.セキュリティで選ぶ
選び方3.付帯保険で選ぶ
選び方4.プライオリティパスで選ぶ
こうした選び方と、みなさんが普段からお使いのカードの特徴をミックスして考えることで、必ずベストな組み合わせが見つかります。
最後にもう一度、私のラインナップを確認してみてください。
ここまで読んでいただいたあなたには、選んだ理由がわかると思います。
次回は、実際に私が使っているカードと、選んだ理由をご紹介します。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。