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腕時計を買おうと思うけど、どうやって時計を選んだらいいのかわからない!
私の経験として、時計を買う際には、実に多くの疑問にぶつかりました。
「ロレックス」や「オメガ」というワード・・・「高級時計ブランド」として聞いたことがあるけど、実際にいくらするのか、そもそもなんで「高級」なのか。
ロレックスやオメガ以外にどんなブランドがあるのか。
電池式(クオーツ)じゃない時計があるって本当?
時計を贈りたいけど、ブランドも価格もたくさんあってどうしたら喜んでもらえるかわかんない!
ちょっと連想しただけでいくつも浮かんできます。
今回から「20代・30代の腕時計の選び方講座」として、私が実際にぶつかってきた、たくさんの疑問をもとに記事を書いていきます。
この講座を読んでいけば、「どうやって腕時計を選べばいいのか」のヒントをつかんでもらえますし、
「自分だけの理由・ストーリーを持って時計を所有したり、大切な人に送ったりすることができる」ようになるはずです。
こんな方におすすめ
- 腕時計初心者の方
- 新社会人やサラリーマンの方
- 30代を迎えたので記念の一本を探そうとしている方
- ボーナスが入ったので高級時計を買おうと考えている方
- 結納・婚約指輪のお返しを探そうとしている方
- 誕生日プレゼントを探そうとしている方
目次
講座の全体像
腕時計の選び方は、たくさんの観点がありますので、大枠を簡単にご紹介します。
第1回の今回は、
どんなブランドがあるの???
その疑問を解くために、主要なブランドを知っていただきます。
第2回以降、具体的な時計の個性を知っていただきます。
ブランドや時計の個性を知っていただいたところで、最後に予算感を知っていただければ、「なんでこんなに高いの?」といった疑問に答えが出ると思います。
そして、繰り返しになりますが、通して読んでいただくことで「自分だけの理由・ストーリーを持って時計を所有したり、大切な人に送ったりすることができる」ようになるはずです。
腕時計の選び方講座 第1回のテーマ 主要ブランドを知りましょう
時計メーカー・ブランドは本当にたくさんあります。
すべてを紹介するのは不可能なので、ここではマストで知っておいてほしい主要なブランドをご紹介します。
Grand Seiko グランドセイコー
グランドセイコーとは、その名の通り「SEIKO」に関係するブランドです。
もともとグランドセイコーはセイコーのコレクションの一部でしたが、世界での競争力を高めることなどを目的として、独立したブランドになりました。
グランドセイコーは「最高の実用時計」という目的をもって時計づくりをしています。
時計には宝飾品的性格が強いものと、実用的性格が強いものとあります。
実用時計に軸を置くグランドセイコーの時計は、正確であり、付ける人を選ばないシンプルなデザインです。
そして、クオーツ(電池式)時計をつくることに並々ならぬプライドを持っています。
これは、かつてセイコーが「クオーツショック」を引き起こしたことに由来しています。
クオーツショックを簡単に言うと、クオーツ式という電池式の時計をセイコーが普及させたことにより、貴族だけでなく、広く多くの人々に腕時計を広めたことをいいます。
「ショック」というのは、電池式時計の安価で大量生産が可能というウラで、高価な一方で職人芸の代表であった機械式時計が駆逐されてしまったことに由来します。
機械式時計のサイドから見ればまさに「ショック」とよべる事件だったんですね。
いずれにせよ、セイコーという日本企業が世界に躍進するきっかけとなった、重大な歴史の1ページです。
話がそれました。
デザインはシンプルに徹しつつも、日本人らしい技術力の高さを随所にちりばめています。
時計のエンジンとなるムーブメントとしては、「9Fクオーツ」「9Sメカニカル」「9Rスプリングドライブ」の3種類があります。
クオーツは電池式、メカニカルは機械式です。
スプリングドライブというのは、セイコー独自の技術で、電池式と機械式の両方を取り入れたものです。
スプリングドライブのすーっとなめらかに動く秒針の魅力は唯一無二です。
クオーツ式とか機械式とかいう時計のエンジンの解説は、2回目の講座でちゃんと説明しますので、ここでは種類の名前として覚えておいてください。
メモ
この記事で押さえておきたいグランドセイコーの代表モデル
・9Fクオーツ
・9Sメカニカル
・9Rスプリングドライブ
より詳しくグランドセイコーを知りたい方に公式サイトのご案内
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ROLEX ロレックス
ロレックスこそが、時計の王様、キングオブウォッチです。
「王様」と言っても、時計界では実は「3大ブランド」だとか「5大ブランド」という枠組みには入っていません。
ではなぜ「王様」といわれているかというと、圧倒的な知名度すなわちネームバリューがあるからです。
圧倒的な知名度、先ほど触れた「世界3大ブランド」を言えますでしょうか。
(正解は「パテック・フィリップ」、「オーデマ・ピゲ」、「ヴァシュロン・コンスタン」です。この話はいずれ)
かつて私は知りませんでした。でも、ロレックスは知っていました。
「3大ブランド」というのは、歴史的背景や価格、職人の技術などを総合した結果として称えられているわけですが、称えているのは時計に詳しい方です。
話がそれましたが、ロレックスについて簡単に。
創業は1905年、イギリスのロンドンです。
ロレックスはもともと労働者向けに「実用時計」としてつくっていました(今も「実用時計」として最強クラスです)。
「最高の実用時計」を追い求めていく中で、正確性はもちろん、防水時計としての技術が磨かれていったのです。
「オイスターケース」とよばれる防水ケースの採用は、ロレックスの躍進の歴史の中で非常に重要な出来事です。
また、ロレックスのコレクションの中で最も有名なのが「サブマリーナ」というモデルですが、これはまさに「潜水時計」として、防水の最たる技術が集められています。
このように大衆向けに、しかも確かな技術を磨いてきたからこそ、現在の「王様たる地位」「誰もが知っている」という知名度を得ることができました。
もうひとつ、「王様」たる理由があります。
それは、「価値が落ちにくい」ということです。
時計に限らず、モノの価値(この記事では購入価格―売却価格の差額とします)は使った瞬間に大きく下がります。
しかし、ロレックスの時計は不思議なことに多くの場合において、購入価格と売却価格の差額が小さくなります。
それどころか、売却価格のほうが上回ってしまうという逆転現象すら起きることもあります。
逆転現象はともかく、「何かあった時にある程度まとまったお金にできる」という換金性の高さが「時計の王様」たる理由のひとつです。
近年、爆買いの対象や投資対象になってしまったため、値上がりが止まりません。
2010年ごろには30万円で買えた時計が、いまや100万円となっているケースもあります。
そうした背景により、正規店での価格も上昇、しかも品薄となっている様相を呈しています。
いずれにせよ、手にした時の満足度・愛着は計り知れません。
たった一度の人生、ぜひこの王様ロレックスと歩んでみてはいかがでしょうか。
メモ
OMEGA オメガ
オメガと言えば、オリンピックの公式アンバサダーとして、計器の提供をしています。
短距離走や水泳など、タイムを競う競技をみると、オメガのロゴが表示されているのを一度は目にしたことがあると思います。
また、「ムーンウォッチ」や映画「007」のモデルが世界的に有名です。
アポロ11号が初めて月にたどり着いた時、船員の腕にあったのはオメガの「スピードマスター」です。
さらに、アポロ13号が宇宙空間で危機的状況に陥った時、失敗の許されない14秒を正確に刻んだのも、スピードマスターです。
スピードマスターはクロノグラフと言われるタイプの時計で、ストップウォッチやタキメーターという速さをはかる機能を持っています。
そして「シーマスター」です。こちらは、映画「007」の主人公ジェームズボンドが愛用している時計です。
ピアース・ブロスナンがジェームズボンドを演じて以来、2020年の最新作まで常に「007」とともに歩みを進めてきました。
シーマスターはロレックスのサブマリーナと同じく、防水時計です。
ダイバーズウォッチとして、「プラネットオーシャン」のように潜水時間が図れるモデルもありますし、「アクアテラ」のようにドレスウォッチとして、スーツにも合うようにつくられています。
幅広い世代に人気で、上記のようなストーリーから時計ファンからも人気です。
したがって、スピードマスターもシーマスターも見かけることが多いです。
しかしながら、時計は好きなものを身に着ければよく、かぶりなんて気にする必要などないのではないでしょうか。
宇宙へ想いがある方や、「007」のファンは絶対にチェックすべきブランドです。
メモ
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TAG HEUER タグ・ホイヤー
タグ・ホイヤーの特徴は、F1のイメージを彷彿とさせる、スピード感あるモデルが多い点にあります。
日本人では、テニスの錦織圭氏やサッカーの香川真司氏がアンバサダーをつとめたことでも話題になりました。
「アクアレーサー」というモデルがあるほど、レースをイメージした時計を世に送り出していますが、タグ・ホイヤーにおいて最も有名なモデルは「カレラ」です。
カレラは1963年、公式タイムキーパーをつとめていたセブリング12時間レース(現在でもアメリカにて開催されています)において、ジャック・ホイヤー氏がとある事からインスピレーションを得たことで開発されました。
以来、スポーティで男らしさあふれるクロノグラフを世に送り出し続けてきました。
F1が好きな方や、男らしくスポーティな時計を探している方には非常に有力なブランドです。
また、ちょっと変わった形をしていますが、「モナコ」というモデルも目を引きます。
スクエア型と呼ばれる四角い形は滅多にお目にかかれません。
遠くからでも一瞬で「モナコ」とわかるデザインは、見るものを魅了しました。それは映画の世界でも同様。
映画「栄光のル・マン」では、すべてのシーンで着用されています。
オシャレでレア、しかもブランド力もあるという欲張りな方におすすめです。
メモ
IWC
IWCとは「International Wacth Company」の略です。
時計ファンの中には「インター」と呼ぶひともいます。
さてIWCには、ドイツ(でつくられる)時計のデザインを踏襲しつつスイス(でつくられる)時計でありながらも、アメリカ人が起業したという一風変わった歴史があります。
ドイツ時計のデザインを踏襲しているので、非常に美しいデザインをしています。
「ポルトギーゼ」というモデルは、デザイン性の高さ、美しさからIWCを一躍有名にした重要なモデルです。
また、IWCは「パイロットウォッチ」も有名です。
アメリカの空軍「トップガン」をリスペクトした「トップガン」というモデルや、「スピットファイヤ」も非常に人気のモデルです。
登山家の野口健さんも登山の際に愛用していますが、その理由はパイロットウォッチ特有の視認性の高さや、気候に左右されずに時を刻み続ける堅牢さにあると時計雑誌の取材に答えていました。
エレガントなデザインを探している方や飛行機への想いがある方に有力なブランドです。
メモ
Zenith ゼニス
ゼニスはアメリカのブランドで、ゼニスとは「頂点」を意味します。
ゼニスはクロノグラフというタイプの時計づくりを得意としています。
オメガのスピードマスターと同じく、ストップウォッチなどの機能を搭載している時計ですね。
クロノマスターが最も有名で、とってもかっこいい。
私がはじめて憧れた高級時計が「クロノマスター エル・プリメロ オープン」という時計です。
メカ好きにはたまらないデザインではないでしょうか。
最近は「デファイ」というモデルが世界をにぎわせています。
デザインとしては「ラグスポ」という種類のもので、スポーティでありながらも高級感もあわせもつという秀逸なデザインになっています。
メモ
Cartier カルティエ
カルティエと言えばフランス、世界5大ジュエラーの一角です。
ご存知の通りカルティエは、宝飾品だけでなくバッグや財布などといったファッションアイテムも有名ですが、
実は有力な時計メーカーでもあります。主に女性向けです。
そのコレクションは多岐にわたっていますが、中でも代表的なのは「サントス」や「タンク」でしょうか。
サントスは、「サントス・デュモン」という人物からの依頼によって1904年に製作されました。
この「サントス・デュモン」という人物は、ブラジルの発明家であり飛行家なんですが、ヨーロッパで最初の飛行機製作者です。
そうした偉大な人物からの依頼による、由緒ある時計です。
タンクは、パリの開放を記念し、戦車の形からインスピレーションを受けて1917年に作られました。
「カルティエといえばタンク」というひとも決して少なくない、メゾンのアイコンです。
サントスとタンクは、四角形という非常にユニークな形をしていることもあり、とてもエレガントで、身に着けている女性は気品高く見えます。
ビジネスの場で見かけることが非常に多く、人気の高さがうかがえます。
メモ
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HAMILTON ハミルトン
ハミルトンはアメリカのブランドです。
アメリカの鉄道草創期に時計を供給したところからはじまり、やがてパイロットウォッチをつくりはじめました。
現在では、クオーツ時計から機械式時計、ドレスウォッチからファッションウォッチまで幅広い時計を世に送り出しています。
しかも、これまでのどのブランドよりも手が届きやすい価格帯で展開しているにもかかわらず、デザインも決して負けてはいません。
ハミルトンのデザイン、といえば「ベンチュラ」というモデルでしょうか。1957年に登場しました。
三角形の独特なケースは思わず目を向けてしまうほどに個性的です。
遠くからでもはっきりと「ベンチュラ」だとわかるほどで、タグホイヤーのモナコと同様に、「ひと味違う時計」を好む方にはぜひおすすめしたいです。
このアイコニックな時計は映画「メン・イン・ブラック」で着用されたり、エルヴィス・プレスリー氏に愛されたりと、あらゆる面で脚光を浴びています。
このほか、ミリタリーテイストの「カーキ」やドレス系の「スピリットオブリバティ」といったモデルがあります。
そしてどのモデルも、ベンチュラ同様、フィルムの世界や著名人に愛されています。
ハミルトンの時計はほとんどが10万円の予算で入手できるので、若者を中心に人気が高いです。
メモ
まとめ
すごく長くなってしまいましたが、「20代・30代の腕時計の選び方講座 第1回~ブランド編~」ということで話を進めてきました。
長文だったので最後まで読んでいただけるのか、ちょっと自信がないんですが、このまとめを読んでいただけているということは、非常にありがたいことです。
数え切れないほどの時計ブランドがあるなかで、今回は主要なブランドをピックアップし、さらに要所だけをお話ししました。(それでもこのボリューム感…)
次回の腕時計の選び方講座は「ムーブメント(駆動方式)編」です。
クオーツ式とか機械式といったことについて見ていきます。
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