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ということで今回は、「リアルフォース vs HHKB」として、実際に両者を1年間使ってみて感じたことを書き並べてみます。
どちらもキーボード界の雄ということで、どちらを取るか、悩んでいる方多いと思います。
そんな方には、これからキーボードを選ぶにあたっての参考にしてもらえればと思います。
また、一方を買ったものの、もう一方がなんだか気になる!という方も多いと思います。
そんな方にも、私の使い分けを見てもらうことで、本当に両方必要なのかどうか判断していただけると思います。
それではいってみましょう!
目次
リアルフォース vs HHKB
今回ご紹介するのは次の2種です。
①リアルフォース(all 30g)
機種は「R2-TLSA-JP3」です。
テンキーレス、荷重all30gのキーボードとなります。
このキーボードの最大の特徴は、キー荷重がall30gというところにあります。
非常に軽いタッチで入力できるので、指が疲れにくく、長時間、多くの文字を入力できます。
APC機能といって、キー入力認識ポイントの深さを調節することができます。
また、付属のキースペーサーを使うことで、物理的にキーストロークの深さを調節することもできます。
個別レビューはこちらの記事をどうぞ。
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東プレのリアルフォースR2をレビュー!最強の噂は本当だった!
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②HHKB BT
機種は「HHKB Professional BT」です。
HHKBのBT版です。
このキーボードの特徴は、まさにワイヤレス(BT)であるということです。
したがって、場所にとらわれず、常に同じキーボードで入力できるという利点が最大のウリ。
キー荷重はall45gですので、標準的な荷重です。
リアルフォースのようにストロークの深さを変えることなどはできませんが、
考え抜かれた独特のキー配列により、効率的な入力ができるようになっています。
また、サイズもコンパクトで、持ち運びがしやすいです。
個別レビューはこちらの記事をどうぞ。
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HHKB Professional BTをレビュー|オススメできるのはこんなひと!
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※追記
2020年6月現在の最新モデルは、ワイヤレス(BT)かつ静音モデルという上位互換なので、こちらをオススメします。
比較その1:打鍵感とキー荷重
まずは私が一番重視した打鍵感とキー荷重を比べてみます。
どちらも「静電容量無接点方式」という最高のキーを採用しています。
したがって、打鍵感はどちらも甲乙つけがたい心地よさです。
さらに言うと、HHKBが採用しているキーは、東プレからOEM供給を受けているものです。
したがって、打鍵感に大きな差はありません。
両者の明確な違いは、キー荷重にあります。
リアルフォース | HHKB |
荷重all45g | 荷重all45g |
荷重all30g | |
荷重all55g | |
変荷重(30g、45g、55g) |
リアルフォースは豊富なラインナップですが、HHKBは1種類のみです。
両者ともに、キー荷重all45gが標準的な重さという理解であることわかります。
つまり、キー荷重45gのキーボードが、メーカーとしてまず手に取ってもらいたいモデルということです。
しかし、指が疲れやすい方やフェザータッチを求める方にはリアルフォースのall30gのモデルをおすすめします。
また、リアルフォースの現行モデル(R2)には「キースペーサー」が付いています。
これにより、ストロークの深さを調節できるのも大きな違いです。
ミリ単位で調節できるので、自分好みに仕上げられますよ。
比較その2:打鍵音・静音性
次に打鍵音についてです。
まず、両者ともに静音モデルの用意があるんですが…
HHKBの静音モデル(Type-s、HYBRID)は使用していないのでレビューできません。すみません。
リアルフォースは静音モデルなので、こちらについてははっきり言えます。
本当に静音。
直前まで、メカニカル方式の赤軸を使っていたので驚きました。まさかこんなに静かだとは。
一方で、HHKBのほうは静音モデルではありませんが、コトコトと小気味良い音がします。
音から受ける「タイピングしている感」が良いです。
HHKBの静音モデルについては、有線モデル・BTモデルの両者が用意されています。
静音かつBTモデル(いわゆるHYBRIDモデル)はHHKBのみのラインナップになっています。
比較その3:持ち運び・携帯性
次に持ち運び、携帯性を比べてみます。
まず、リアルフォースには無線モデルがありません。
私が使っているテンキーレスのモデルですら、重量が1kgほどありますので持ち運びには向きません。
一方で、HHKBには無線モデル(BT、HYBRID)があります。
持ち運びができる無線モデルという点ではHHKBしか選択肢がないのが現状です。
ただし、HHKBも500g超(電池含まず)となっていますので、好みが分かれそうです。
しかし、場所を選ばず、常に同じキーボードでタイピングができる点はやはり重要です。
私がBT版を入手しようと考えたのは、外出先で記事を書くにあたり、Macのキーボードが薄く、重いのを嫌がったため。
深いキーストロークと(比較的)軽いキーボードで記事が書けるのはありがたいことです。
家ではリアルフォース、外ではHHKBと使い分けています。
比較その4:キー配列
キー配列を比べてみましょう。
リアルフォースにもHHKBにも、US配列(英語配列)・JIS配列(日本語配列)の用意があります。
リアルフォースではさらに、テンキーの有無を選ぶことができます。
HHKBは非常に特殊な配列をしています。そしてこの特殊性は英語配列版に顕著です。
矢印キーがなかったり(日本語配列にはあります)、Caps Lockキーがなかったり、ファンクションキーが独立していなかったり、CtrlキーがCaps Lockキーのポジションに置かれていたり…
これはホームポジションを崩さずにタイピングできるよう、合理化された結果です。
リアルフォースをはじめとする通常想定されるキー配列とは異次元のレベルで違いますので、HHKBを扱うには慣れが必要です。
比較その5:外観
次に外観を比べてみましょう。
私が使用しているのはどちらも「墨」というカラーのモデルです。
ということで、私の手持ちでは差がないです。
どちらもクールでかっこいいですよ。
職場用にもリアルフォースを買いましたが、同僚からの評判がとても良いです。
しかし、HHKBには「無刻印モデル」という超クールなモデルがあります。
その名の通り、本当に何の印字もありません。
スタイリッシュを極めています。
デザイン重視で検討するのもアリです。
まとめ・けぶろぐの編集後記
今回は「リアルフォース vs HHKB」と題して、両方を実際に使用している経験をもとに記事にしました。
冒頭に書いた通り、白黒つけるのではなく、キーボード選びの参考にしていただきたいです。
実際に使ってわかった、リアルフォースに向いている人
・標準的なキー配列を使用したい
・変荷重、all30gなど、キー荷重にこだわりたい
・キースペーサーを利用してストロークの深さを調節したい(R2モデルのみ)
・しっかりとした据え置き型が欲しい
実際に使ってわかった、HHKBに向いている人
・合理化されたキー配列に挑戦したい
・持ち運びをしたい
・無線モデルを使いたい(BT・HYBRITモデル)
・無刻印モデルを使用したい
編集後記:1年間使ったうえでの私の運用、使い分け
最後に、編集後記的なこととして私の運用を書きます。
一方を持っているけど、もう一方も気になるという方に読んでほしいです。
先ほど「持ち運び」のところで「使い分け」について触れました。
家ではリアルフォース、外ではHHKBを使用しています。
しかし、この使い方は、両者のキー配列が異次元のレベルで違うことを考えると決して合理的ではありません。
それでも(何とか)運用として成立しているのは、以下の理由からです。
①どうしても荷重30gでないと疲れてしまう、というか30gの打鍵感でないとダメな体になっている(=リアルフォースにこだわる理由)
②外出先で書く時にもこだわりの道具を使いたい(=HHKBにこだわる理由)
③外出先では下書きメインなので文字入力以外のキーに触れる必要がない(=HHKBを使用してもあまり混乱しない理由)
③についてですが、あくまでHHKBは外出専用、家ではリアルフォースと割り切っているからこそできるライトな使用法だと思います。
HHKBのキー配列について、例えば会社員の方。
お勤めの会社、キーボードの持込オッケーですか?
自宅でHHKBを使うとしても、お勤めの会社にはHHKBを持ち込めないということでしたら、HHKBを選ぶのは少し考えましょう。
まずはリアルフォースを導入して、たぶんそれで満足できると思いますが、それでも気になるならHHKBに手を出しましょう。
実際に私はそのような順番で手を出しました。
できる限り自宅の環境と職場の環境は合わせた方がベターです。
そうではなく、制限なしにキーボードを選べる、持ち運べるという環境の方は、じっくり悩んでみてください。
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